タコ釣り ポイント情報 釣士田港

タコ釣り ポイント情報
私自身の実釣経験から、ポイント解説をしたいと思います。

倉橋島 釣士田港
この港の最大の特徴は、キャスタコ(キャストによるタコ釣り)をする際に、他のポイントと比べて根がかりが極端に少ないということです。シンカーの根石間入り込み型、針がかり型双方ともに少ないので、仕掛けロストをさほど心配することなくキャスタコが楽しめます。

海底の状態ですが、内港は、ベイトリールで15号のシンカーをキャストしてちょうど着水する辺りくらいに段差の低い岩場帯(ミオスジ?)があり、そこを巻いて過ぎると砂泥が続き、防波堤から15メートルくらいの地点で岩場のかけあがり(敷石切れ目?)に入ってこれを上ってくるみたいな感じです。段差を上がった後も敷石感はあまりないので、その辺りも砂泥なのかもしれません。
タコは、普段は岩礁などに潜んでいますので、タコがよく釣れるポイント=根がかりも発生しやすいという公式が成り立ちます。ところが、釣士田港には切り立ったような岩礁帯はほとんどなく、それよりもむしろ段差の高くない岩場が大半を占めています。竿から伝わる感じとしては石畳に近いものがあります。そのため、シンカーが引っ掛かったとしても上方向に軽くあおるだけで外れてくれることが多いです。
また、針がかりの根がかりもそんなに発生しません。ただし、運悪く針がかり型が発生した場合には、残念ながら通常の根がかり解消方法しかありません。すなわち、ラインの反対方向まで歩いて逆方向から引っ張って外すか、根がかり外し棒でラインが切れるのを覚悟で手で引っ張って外すかです。
なお、内港であっても防波堤に入ってすぐのところはゴツゴツと切り立った岩が多く、根がかりが多発するおそれがあります。内港に降りているはしごがありますので、その付近くらいから奥でキャストした方が無難です。はしごより奥であれば、灯台まで根がかりの発生率は激減します。(ただし、他の港との比較であり、発生率ゼロではありません。)
外港は、たまにカツカツっとの感触はありますがほぼ砂泥と思われ、巻いてくると敷石の切れ目であろう低めのかけあがりがあります。ちなみに、私は外港でタコを釣ったことはありません。ただしこれは、外港の防波堤は高さがあるため危険を伴うのと、仮にタコが釣れても取り込みが難しいだろうからと敬遠しているというのもあると思います。きちんと探ってみればタコが釣れるかもしれませんが、安全を第一にお考え下さい。

さて、ここまでだと釣士田港はタコ釣り天国の港のように思えるのですが、実は三つの難点があります。その難点とは岸ダコに関係するもので、一つ目が「防波堤の箱体」、二つ目が「潮流」、三つ目が「魔王」です。(魔王とは、釣り上げたくない大型の何かを指します。魔王は、合わせを入れて浮かせた後、重力で下に向かうのですぐに分かります。)
この港の防波堤に設置されている箱体は、海底まで壁状態のものではなく、下が空洞のもので、岸ダコ(壁際のタコ釣り)に多少の難があります。実際は、防波堤を支える柱に貝類が付いているのが確認できますし、岸ダコでも釣った経験はあるのですが、壁型の箱体に比べれば貝類の絶対量は当然少ないです。
さらに、空洞型の箱体ゆえの二つ目の難点が出てきます。防波堤の空洞部分に向かう潮流になる場合があり、その時に岸ダコをすると仕掛けが防波堤の下に入ってしまってかなりの確率で何かに引っ掛かり、最悪仕掛けロストまであるのです。よって、潮の流れが防波堤の中に向かっている時は岸ダコはしない方がいいので、釣士田港は岸ダコをするには潮の制約があるということになります。なお、この潮の流れは海面浮遊物やラインの動きで目認可能で、干潮時に発生しています。
そして魔王です。その潮流のせいで集まっているのかどうかは分かりませんが、足元には縄付きのタコ壺が隠れており、この縄を引っ掛けてしまうことがあります。防波堤が低ければ途中までタコ竿のパワーで釣り上げて、後は縄を手で掴んで仕掛けを回収ということもできないことはないのですが、満潮時でも防波堤がそれなりに高いため、竿が折れてしまう心配もあって無茶はできません。タコ壺がこの港の魔王ですので、お気を付けください。

その他
岩礁帯が少ない割に魚影(タコ影)はまずまずだと思いますが、当然ボウズもあります。砂泥部分が多いためか、手長ダコがよく釣れます。
広い防波堤で常夜灯もあるので、金・土の夜はメバリング・アジングの釣り師さんも多いです。また、足元が安全なのでご家族で来られている方もおられます。
船の出入りがあります。決して邪魔にならないようにしましょう。
駐車スペースはありますが、あくまでスペースです。地元の方や他の釣り師さんと駐車方法などでトラブルにならないようにしましょう。

釣士田港(特に内港)まとめ
・キャスタコ向き。
・岸ダコは、やや不向き。防波堤の箱体が空洞型で、そこに流れ込む潮流あり。
・タコ影はまずまずだが、個人釣果としてサイズは出ていない。手長ダコが釣れる。炒めると美味しい。
・防波堤を入ってすぐのところは、ゴツゴツした岩が多いため根がかりしやすい。
・防波堤はそこそこ高い。
・常夜灯あり。
・駐車スペースあり。
・この港の魔王はタコ壺。

私がタコ釣りポイント情報として最初に釣士田港を挙げたのは、これからタコ釣りを始めようという方には実はあまりオススメできない釣り場であることを知っておいて欲しかったからです。根がかりが少ないといってもゼロではありませんし、やはり岸ダコ不向きな時間帯があるというのは大きなデメリットです。そして、夏のハイシーズンであれば、タコを釣るだけなら岸ダコの方が簡単かつ確実です。本ブログで釣士田港の釣果報告が多かったのは、季節の関係から岸ダコでは釣れなくなったというのが一番の理由で、ストレスをあまり感じずキャスタコできるポイントとして通っていただけです。
私自身、夏は岸ダコメインですると思います。岸ダコで倉橋島をランガンし、たくさん釣れたし、まだ眠くないし、キャスタコでもするかなって感じで釣士田港に寄るんじゃないかと思っています。
これからタコ釣りを始められる方は、まずは岸ダコでタコを釣って、食味からタコ釣りにはまっていただき、釣り味も楽しみたくなった頃に釣士田港を思い出していただければと思います。それに、岸ダコでも十分釣り味楽しめますよ。

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