タコ釣りを始めよう タコのぬめりの取り方 

タコを持ち帰ったら、美味しくいただくために丁寧にぬめりを取りましょう。
もしも内臓未処理の場合は、先に内臓処理を施してください。(「内臓処理の仕方」を参考にしてください。)

【持ち帰ってすぐに調理をする場合のぬめり取り】
デイゲームでタコを釣って持ち帰り、そのまま夕食や晩酌の肴として食べたい場合には、塩揉みでぬめりを取りましょう。
➀ナイロン袋からタコを取り出し、防波堤に着地させた際に表面に付いた小石等を流水で洗い落とします。釣り針などが付いていることもありますので、多少注意が必要です。
➁次にタコをボウルに入れ、手のひらこんもりの量の塩で、まずはタコ全体をまんべんなく揉んでいきます。すぐに白く濁ったぬめりが出てきますが、気にせずそのままタコ全体を5分~10分程度揉み続けます。疲れてきたら、タコをボウルに押し付けて動かしてもかまいません。
➂続いて、足の一つを手で握り、親指の腹で吸盤を、手のひら全体で吸盤の裏側をゴシゴシ引っ張り洗いをする感じで根元から足先に向かってぬめりを取っていきます。大きい吸盤の中はかなりの確率で汚れが付いていますので、親指の腹でできるだけ取り除きます。足を揉み終わったら、次の足との間のヒレ部分の表裏両面のぬめりを指でこすり取り、ヒレが終われば次の足のぬめりを取るというのを繰り返します。足の本数を数えながら行うと何本目までやったか間違えません。
➃全部の足が終われば、足の根元や口まわりのぬめりを取ります。以外とぬめりが残りやすい場所ですので、入念に行ってください。口が邪魔なら取ってしまってもかまいません。
➄最後に頭部分を揉んでいきます。頭の中に一方の指を入れて、もう片方の手は握り込むよう揉んでいきます。表面が終われば、頭をひっくり返して裏側のぬめりも取ります。
➅ここで、いったん水で洗い流します。洗い流した後、吸盤をチェックし、まだ汚れが残っていた場合には直接水道水を当てて洗い出します。また、タコ全体を触ってみてぬめりが取れているかどうか確認します。
➆ぬめりが残っていれば再度同一手順でぬめりを取りますが、揉み塩の量は残ったぬめりの程度に応じて調整してください。
➇水で洗い流した後、体全体がキュキュっとした感じになれば、ぬめり取り完了です。

私は塩分にとても敏感なので、塩揉みでのぬめり取りをしたタコは塩辛く感じます。これは、冷凍水洗いでぬめりを取ったタコで同一料理を食べた際に実感しました。そのため、私自身はしょっぱくなりすぎないように塩揉みは2回まで、かつ2回目の塩の量は少なめにしています。その分、1回目の塩揉みに時間をかけます。
もっとも、アヒージョや唐揚げなど、塩分ありきのタコ料理の場合であれば、調理段階で塩の量を減らせばいいだけですし、たこぶつやタコ刺しなども醤油なしでそのままいただけますので、塩分が大丈夫な方はそこまで気にしなくてもかまいません。汗をかいた後の塩揉みたこぶつは絶品です。

【持ち帰っていったん冷凍した場合のぬめり取り】
夜釣りでクタクタで帰宅した場合は、ナイロン袋ごと冷凍庫に入れて保存しましょう。冷凍保存したタコのぬめりの取り方ですが、
➀冷凍保存したタコを取り出し、ナイロン袋ごと水を張ったボウルに入れて、自然解凍します。ナイロンの上から流水を当て続けると、早く解凍できます。
➁指で触り、軽めの解凍ができていたら、【塩揉み➀】と同様タコをナイロン袋から取り出し、流水で表面に付いた小石等を洗い落とします。なお、解凍が十分なされるまで待ってしまうとタコが傷んでしまう可能性がありますので、「軽めの解凍」で始めてください。
➂次いで足のぬめりを取ります。手順としては【塩揉み➂➃➄】を行うのですが、冷凍保存したタコは、なんと「水」でぬめりが取れます。水を当てているだけでもぬめりが落ちていきますので、ぬめりを取っている最中も常に流水が当たっている状態にすることで、時間短縮が可能です。指で取れない吸盤の汚れは直接水を当てて洗い出してください。
➃タコ全体がキュキュっとなれば完了です。

冷凍水洗いのぬめり取りの最大の利点は、タコが塩辛くならないことです。調理段階で味付けをすればいいので、どんなタコ料理にも対応できます。

【注意事項】
タコは、思っているより傷むのが早いです。タコの吸盤には雑菌が多く、これが繁殖するからだと言われております。もちろん、きちんとクーラーで冷やして持ち帰れば半日くらいは大丈夫だとは思いますが、持ち帰って何もせず冷蔵庫に入れておくのは本当にやめた方がいいです。冷蔵庫に入れるくらいなら冷凍して雑菌の繁殖を抑えてください。
ただし、「冷凍して雑菌の繁殖を抑える」というのを逆にとらえると、解凍の過程で雑菌が繁殖していくということになります。ですので、調理開始時間から逆算してちょうどいい時間に解凍を始め、ぬめりを取り、速やかに調理を行ってください。【冷凍ぬめり取り➁】で「軽めの解凍」としているのは、そういった意味があります。
なお、茹でダコにすれば保存が利きますので、保存が必要な場合には茹でダコにしてください。

ぬめりを丁寧に取った後の天然国産マダコを食べれば、その美味しさにびっくりします。まずは、(塩揉み)たこぶつ、(冷凍水洗い)生たこ飯。このお手軽二品で、どっぷりタコ釣りにはまりますよ。

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