タコ釣りを始めよう タコの生態と習性から、タコ釣りメソッドを導き出す【ナワバリ】

タコの生態・習性の中から、タコ釣りに使えそうなものを列挙し、そこからタコ釣りメソッドを考えてみたいと思います。

まず、タコの生態・習性ですが、タコ釣りに使えそうなものは次のとおり。
➀寿命は1年~2年と考えられている。
➁夜行性であり、昼間は岩陰などに隠れていて、夜になると活発に活動する。
➂ナワバリがあり、侵入してきたタコを襲うとされる。また、共食いもするとされる。
➃視力がとても発達しており、餌は目で確認し、腕で捕らえて吸盤で味わうとされる。
➄エビやカニなどの甲殻類や、二枚貝などを捕食する。
➅好奇心旺盛で、様々なものに興味を持つとされるが、その中でも特に白いものに強い関心を持つとされる。二枚貝として認識しているとする説もある。
➆真水を嫌う。

その中から、今回は➂【ナワバリ】を検討してみます。

タコがその場所にナワバリを張る理由は、身を隠すに適した住み家があり、餌場としても優秀だからだと思われます。
そのため、そんな居心地のいいナワバリに侵入者が入ってくると追い出しにかかってくるということになります。自分よりも弱そうな侵入者ならなおさらです。そこで、小さくて弱そうなくせに、いつまでもゆらゆら挑発してくるタコジグの出番となります。この小さな侵入者の挑発に対し、ナワバリの主はイラっとして襲い掛かってくるのです。
すなわち、『小さなタコに似せたタコジグをナワバリに投入し、こんなに小さいタコなら負けるはずがないと追い出すために締め付けに来たところを釣り上げる』というメソッドが成り立つのです。
さらに、そのナワバリが餌場として優秀であると仮定すれば、貝類が豊富であるとかエビやカニが寄ってくる海底環境にあるということになります。したがって、ナワバリの中で普通に捕食行動を起こしていることが予想されます。これを、人為的に捕食行動をとらせることでタコを釣るのです。
すなわち、『餌であるエビやカニ(これらに似せたタコルアー、共食いをするのであればタコジグも)をナワバリに投入することで人為的に捕食行動を起こさせ、抱き着いてきたところを釣り上げる』というメソッドが成り立ちます。
さらに、ナワバリの主であるタコが釣れた場合を考えてみます。前主であるタコが釣られてしまえば、そのナワバリは主不在地となります。主が不在であれば、居心地のいいナワバリを争うことなく手に入れることができます。よって、その場所に次主となるタコが入ってくるのは必然と言えます。そして、今度はその次主を釣り、そこにまた新主たるタコが入ってくる、ということを繰り返していくことになります。
すなわち、『タコは同じ場所で釣れる』というメソッドが成り立つのです。

【ナワバリ】から導き出されるメソッドまとめ
『小さなタコに似せたタコジグをナワバリに投入し、こんなに小さいタコなら負けるはずがないと追い出すために締め付けに来たところを釣り上げる』
『餌であるエビやカニ(これらに似せたタコルアー、共食いをするのであればタコジグも)をナワバリに投入することで人為的に捕食行動を起こさせ、たまらず抱き着いてきたところを釣り上げる』
『タコは同じ場所で釣れる』

と、ここまでそれらしいことを書いてきましたが、タコから見てタコジグが小さなタコに見えているのか、タコルアーも餌に見えているのかなど、実際のところは分かりません。ただ、それで間違いなくタコは釣れていますので、結果からメソッドらしきことが導き出されるわけです。
なお、実体験から、『タコは同じ場所で釣れる』ということだけは自信を持ってお伝えできますので、タコが釣れた場所は必ず覚えておき、次回の釣行時に同じ場所を探られるといいと思います。先行者のタコ師さんが釣り上げた後でない限り、かなりの高確率でタコに出会えることでしょう。また、初めての場所でのタコ釣りでは、自分で探り歩くことはもちろんですが、もし他のタコ師さんがおられたらどの辺りを重点的に探っているか見て学べば、おのずとタコが釣れるポイントが見えてくることでしょう。

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